A-turn Family Project’s Blog

2020年。東京から秋田県大仙市へ家族で移住。秋田移住(A-turn)の旅へ!

リトリートの旅とフォレストガーデン

5泊6日のリトリートの旅へ行ってきたよ。

11月下旬なのに「あっつーい!」

東京駅に上陸して一言。夜行高速バスステーションから出てすぐ、久しぶりに見る、ビルに囲まれた狭いまっさおな青空!秋田では今週は初雪が降り、皆急いでタイヤ交換をし、朝は霜が降りる寒さなのに。


今回の旅のテーマは、前半「リトリート」と後半「フォレストガーデン」🌳


リトリート(retreat)とは、仕事や日常生活から離れて、心と身体を癒すために一定期間を過ごす活動のこと。リトリートでは、旅先で何もせずに過ごすのではなく、プログラムやアクティビティを行うことで、疲れを癒し、自分と向き合う時間を作る。自然に触れる、ヨガをする、デジタルデトックスをする、アートクラフトをする、温泉に入るなどのアクティビティなど。

前半は1泊2日で高尾山の森に入り、豊かな自然の癒しを受けながら行う野外セラピーを通し、ゆっくりと自分を見つめていく。

自分の新たな可能性、自分が自分らしく過ごすことの素晴らしさなど気づきが得られる心の専門家養成スクールの教育分析のプログラム。

母との再会をきっかけに春からオンラインで少しずつ勉強し、私にとっては一区切りを迎えるコースだった。私の中のトラウマや自己肯定感の低さの壁を壊して受け入れ、自分をアップデートしたい。そうすることで次のステージの景色が見えることを期待していた。

今回の学びを活かして、心のケアに触れる居場所づくりをこれからも続けていきたいと思い切って受講を決めたきっかけだった。

リトリートについては前回記事にて🌱手放すことの大切さを学んだよ。

 

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後半は場所は静岡に移動し、フォレストガーデンプロジェクトの実践の場を体感するために動いた🌳

Forest Garden (フォレストガーデン)とは、自然の中でもっとも生きものたちが豊かな状態である若い森をモデルに、様々な実りを収穫しながらも、その豊かさを持続的に再生しつづけるためにデザインされた森であり、「パーマカルチャー」のデザイン手法のひとつ。フォレストは「森」、ガーデンは「菜園」と訳され、「森のような菜園」という意味をもつ。

「食べられる森」は人間だけではなく、他の生きものたちにとっても食べられる森。

昆虫が蜜を舐めにきたり、その虫を食べる鳥たちが集まってきたり、その鳥を食べる獣が来たりと、この森を通して周りの生態系にもいのちの広がりが繋がっていく森。

 

5年前、移住直前にアメリカ西海岸のパーマカルチャーツアーに参加したことをきっかけに「秋田でフォレストガーデン(食べられる森)」「誰でも参加できるコミュニティガーデン」を作りたい!とビジョンを描き続けていた。


www.youtube.com

 

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それらの経験はその時の私にとっては眩しすぎて理想郷でしかなかったけれど、間違いなく「人生が変わるパーマカルチャーツアー」だった笑

ただ秋田に移住してからは、店舗とキッチンカー営業や居場所づくり活動、長男の誕生など目まぐるしく、家庭で食べるぶんの小さな家庭菜園を毎年維持するだけで精一杯!

それでも、お店から出る野菜クズや残飯を鶏のエサにして鶏糞を畑にまく小さな循環だけは大切にしていたし、土いじりはいつも私を癒してリセットしてくれる大切なワーク。

玄関前のハーブガーデンや手作り調味料づくりは生活の一部になり、鶏の命をいただく会も羊のハーベスト体験からきている。高梨朝市やタカナシカレーシアターもポートランドのオーガニックマルシェ文化や地域のコミュニティディナーからエッセンスが繋がっていることに気がついた。

 

5年前は実生活とのギャップを感じてしまっていたパーマカルチャー的暮らしとの距離が少しずつだけど縮まってきた感じがする。

パートナーのhiroくんも草刈りや薪の整理、雪寄せなどいつも庭まわりを整えてくれて豊かな環境の土壌がゆっくりと育っていて感謝している。

 

実は来年から宿泊事業へのアップグレードの着手を予定している!コミュニティの綱も太くなってきて、いよいよ思い切り振り切りたい気持ちが最近は強くなっていた。もちろん経済とのバランスは難しいのだけれど。


そう思って色々調べている矢先に、ビジョンにピッタリなクラウドファンディングに出逢い、このプロジェクトを体感せずにはいられないパッションが湧き上がって、浜松行きを決意したのだった。

camp-fire.jp

www.permaculturedesignlab.com

 

達成率591%!1479万円。終盤ににはクラファン人気ランキングに一位になる盛り上がりもあり、希望に満ちたプロジェクトだと思う。マイノリティだと思っていたパーマカルチャーが多くの共感を日本中に生んでいる!

浜松で彼らのフォレストガーデンを見学し、それはアメリカ西海岸のツアーの体験を彷彿とさせた。それもそのはず。過去に同じツアーに参加していた。

感動した私も全国に1000の森をつくるパイオニアメンバーとして支援させてもらった。来年3月からのフォレストガーデンのデザインオンラインスクールがとても楽しみ❗️

 

今回、浜松で立ち寄った場所を3箇所紹介したい。

①浜松ローカルコーヒーフェス

https://www.instagram.com/hamamatsulocalcoffee/

フォレストガーデンを作るPermaculture Design Labが出店していると聞いて参加。

都会のオーガニックなマルシェに久々に顔を出して、まずはとにかく楽しかった。多くの人が関わっているだけあって、会場内にゴミ箱を設置せずマイ皿マイコップは浸透していたし、会場のテーブルやステージ、配置もナチュラルで暖かい。ライブもpeaceful。Permaculture Design Labは店舗からのコーヒーカスを集め、コンポストづくり体験を提供していた🌳☕️。


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そこで今回のプロジェクトのメインメンバーに会い、短時間ではあったが応援の言葉を贈り、想いを共感し合うことができた。私は何事もまず本人に逢うことや実体験を大切にしている。生身の人間である以上、五感で感じることで人間は磨かれていくと信じているから。

私も小さなマルシェを主宰している以上、すぐに取り入れられることがたくさんありそう。統一のリユース食器の導入やマイ皿、マイカップ、マンバック。会場内でのコンポストの導入。アースデイイベントでなくても当たり前にできることがあるよね。なんとなくお客さんや出店者さんに手間をかけるような気がして遠慮していたことを、来年からの朝市では表現していきたい。

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②フォレストガーデン富塚

主宰の3人のほか、今回のプロジェクトメンバーの中に同期のツアーに参加した若葉ちゃんを発見した時にはとても嬉しくて、すぐさま連絡を取り、フォレストガーデンを案内してくれることになった。繋がってるんだな〜すごい。

保護林エリアに続くフォレストガーデンは住宅地からも近く、景色が一変するエッジの部分のような場所だった。お天気に恵まれ散策するのには最高。


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現在7年目の フォレストガーデン富塚では、木々も大きく育ち、その隙間にいろいろな植物たちが這い、土地が食べられるもので覆われている。何かしらの形で人の暮らしに役に立つ植物が、全部で120種類くらいあるそう。

アウトドアガーデンやアースオーブン。雨水・中水利用システム。


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ミミズコンポストコンポストトイレ。ミツバチやコンパニオンアニマルの活用。


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パーマカルチャー的要素やアイデアが詰まっていて、効率的なエネルギープランニングとつながりのよい配置を基に敷地と菜園デザインがなされていることがよく理解できた。アメリカオーカス島のブロックス農園を思い出す。

果樹と多年草コンパニオンプランツ、土を改良するパイオニアプランツや雑草を防ぐグランドカバープランツなどがまるで図鑑や指南書を眺めるように配置されていて、とても気持ちが良い。


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私がこの5年間自分の敷地で悩んでいたことの答えや、知識不足な箇所が浮き彫りとなり、モデルケースが目の前に広がる風景に興奮を覚えた。

とはいえ、温暖な静岡と豪雪の秋田では環境が全く違う。この生垣のベリーや果樹も雪で埋もれて折れてしまうのではないか?耐寒温度も全く違うし柑橘類など育たない植物も多い。その違いを知識で埋め、この地に合う植物や配置のデザインを共に考えていく機会が今後のオンラインスクールの役割だと考えている。

大人になって興味があることを学ぶことは本当に楽しい!!

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③パーマカルチャー・イン・レジデンス /居住型パーマカルチャープロジェクト

フォレストガーデンを案内してくれた若葉ちゃんは「パーマカルチャー・イン・レジデンス /居住型パーマカルチャープロジェクト」の一員としてシェアハウスに住んでいる。

シェアハウスもパーマカルチャー的要素がたくさん詰まっていてとても勉強になった。


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解説は若葉ちゃんNOTEがとても分かりやすかったので、是非紹介したい。

note.com

0エリア=家を見学させてもらって、我が家でもすぐにできる取り組みがたくさんありそうだった。まず種の交換エリアはすぐに作りたい!

2日間静岡に滞在して、遥々行った意味を感じ、宿や車を提供してくれたかんちゃんと、案内てくれた若葉ちゃんには感謝の気持ちでいっぱい。

このご厚意をしっかり活かせるよう秋田で楽しみながら頑張りたいと思います!

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最後に

なぜ私はフォレストガーデンをつくりたいのか。

今回のリトリートを通じて改めて腑に落ちた。

私に生きる希望を与えてくれた「育てる」という癒しとセラピー。大人になって飲食業に携わるようになり、種を蒔き、育て、収穫を大地からお裾分けいただいて、種をつなぐ、愛おしさとを学んだ。子どもを宿したことをきっかけに、自分以上に大切にしたい存在を知り、子どもたちに安心で豊かな未来を残したいと思った。

そして何より私はパーマカルチャーの3つの倫理観が素晴らしいと思うし、軸にして生きていきたい。

「care for earth」自然と生き物を大切にする

「care fore people」人(自分自身も)を大切にする

「fair share」豊かさを分かち合う

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一度きりの人生、自分らしく生きよう🌳

今回実は長女との久しぶりの2人旅だった。前半の研修中は先に新幹線で静岡へお見送り。友人宅にお世話になる。夏じゅう忙しく、あまり対話できなかった反抗期の娘と向き合う時間になればいいなと思った。留守番してくれていた父とタビ、よく頑張ったね。ありがとう💓

ココロノカタチ

3月、20年ぶりに母と再会したことをキッカケに学び直している心理学。

オンライン講座を中心に、渋谷を本校とするアイディアヒューマンサポートが開校している「心の専門家」を目指す学校のグループ研修にリアルで参加してきました。

投影を利用した心理療法はどれも体験することで本物の価値を感じ、思い切って参加したことに満足しています。

私も改めて心を癒す側の人でありたいという気持ちをかきたてられる経験となりました。


以下は、研修に参加して提出した振り返りレポートです。

前回のブログがプロローグだとしたら、今回は第一章のエピローグとなるでしょう。

これからも私たちの心の旅は、形や色を変え続いていくのだから🌱

 

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2日間の心の旅を共に過ごしてくださった皆さま、本当にありがとうございました。安心、安全な心の居場所でした。

私が今回2日間自分と向き合い、一番の気付きは、「手放すことへの許し」と「乗り越えて来た自信」です。

私自身の心の変化を振り返りとしてして残します。

今回、私はトラウマとトラウマによる自己肯定感の低さを改善することを目的に参加しました。

物心つく頃には重度の統合失調症を患った母との母子家庭でした。母の幻覚幻聴、ひきこもり、祖父母への暴力、宗教信仰、私への軟禁や異常な執着心など辛い経験から摂食障害になり、自分を大切にできず、20代後半まで苦しみ自己完治ました。母は30年近く精神病院に入院したまま、昨年脳出血を患い今や意思疎通できない状態で、母に何もしてあげられない罪悪感が常に心のどこかにありました。


5枚のアートセラピーでは、わかりやすく無意識下の心の変化が現れていたと思います。無意識の裾野の広さを感じました。


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🌳1日目のセルフツリー

はじめのセラピーでしたが一本の木の生涯に想いを馳せることで、今過ごしている環境や家族、仲間に改めて感謝が溢れ、心の扉がひらくきっかけとなりました。

先生の質問もオープンクエスチョンを繰り返しながら、個性を尊重する先生の考えなども交え導く技術に感動しました。

多様性ある木の形とグループのメンバーが重なり、個性が現れるセラピーであり、信頼が産まれるため、最初のセラビーである意味を感じました。


🌿インナーリライフとイメージトレーニン

インナーリライフでは仲間と身体を触れ合うことでより安心感が育まれました。身体の自律神経を整えるリラクゼーションや脱力誘導の手法は暮らしにすぐ取り入れようと思います。

イメージトレーニングは、普段ヨガや瞑想を時々やるのでよく似ているなぁと思いましたが、無意識下にアクセスしようとしている現れか、小さい頃の心地よい海風を浴びた記憶が重なりました。


☕️お部屋での時間

合宿所のような研修施設に、4人1組で宿泊することで1人の世界に浸かりすぎて苦しくなる暇もなく、また部屋でのメンバーの経験談、考え方を共有する時間はとても楽しかったです。

仕事も年代も国籍も違っても共感し尊重し合える空間でした。

初日、あまり自己開示ができずトラウマの改善になるか不安だったことをメンバーに打ち明けると「カウンセリングは自分自身で問題解決に至るよう導くことが目的」というニュアンスのことばを聞いて、これだけ環境が整っているんだから、人に引き上げてもらうだけではなく自分次第なんだと、改めて向き合う覚悟が自然と産まれたことを覚えています。


🐦‍⬛箱庭セラピー

大自然の中で、箱庭のモチーフに自分や母、周囲の人々を投影して対話することで、素直に言葉が出てきて、変えられない過去に執着していたのは自分自身であることに気づきました。

過去を手放すことを自分自身に許していいんだ、母がもし健常であれば私に自分らしくいきいきと生きてほしいと願ってくれたのではないかと親になった今は想像できます。

長い間病院に入った母に何もできないことを悔やんでいましたが、投影による想像を通して母にも病院で懸命にサポートしてくれていた医療従事者の方々がいたことを改めて気付き、安心した気持ちになりました。

そして何かうまくいかないことがあるとトラウマに結びつけて、「自分は自己肯定感が低くて自信がもてない人間」と決めつけていた苦しさを手放す勇気がわいてきました。

講師や仲間のセラピー後の的確なお声かけも、短時間にも関わらず大変励まされ、過去を乗り越えて今生きている自分の存在の自信に繋がり、自分の人生を幸せに生きていけばいい、と前向きな強い確信へと変わりました。


箱庭までの間の様々グループセッションや、宿での会話を通して、皆さんの色々な価値観に触れたり話をする中で信頼が育まれ、心の紐が緩んで自己開示できたことには感謝しかありません。


最後の絵に皆さんがモチーフを書き添えてくれて、今まで乗り越えてきたひとつひとつの出来事に寄り添っていただいている感覚になり、不思議なくらい承認された幸せな気持ちになりました。


「こころのカタチ」これからも日々描いていこうとおもいます。

https://www.instagram.com/cocoro_katachi?igsh=eGVkMXJhanYxZzBi&utm_source=qr


今回の教育分析を通して

セラピーの順序や、先生方の発言、視点、サポートに、カウンセリング技術のレベルの高さや心理学の奥深さを体験し、より一層学びを深めたい興味に繋がりました。また、受講生の方々の意識の高さや、いくつになっても生涯学び続け、人のために役立とうとする在り方に強く感銘を受け、今回の私の人生脚本のシナリオがアップデートされるきっかけになったと思います。


心理学を学び続けることを続け、子育てや事業の中で心の居場所づくりに活かしていきたいと思います。そしてゆっくりマイペースでも、50代までには頑張って資格を取りたいと思いました。

皆さまのご健康とこれからのご活躍を心よりお祈りしております。

2日間ありがとうございました。

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初!下関への帰省と約20年ぶりの母との再会

約5年ぶりの下関への帰省と約20年ぶりの母との再会のお話✍️

居場所づくりや講演、書籍を通していつか自分の経験が誰かの勇気に繋がれば、と思い途絶な地元暮らしについて赤裸々と綴っております😌笑。
私が今回心のケアを学び直したい、それが生きる役割のひとつだと気づいたきっかけのバックグラウンドです。髙梨商店とは全く関係ない個人的な健忘録です。

秋田へ移住してから初めての実家下関への帰省で思い返した実家の記憶について。気になる方だけお付き合いください。

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帰省の目的は、大きく過去の整理と未来へのビジョンづくり。

過去の整理とは、昨年亡くなった母代わりだった祖母のお墓参りと、空き家になってしまっている実家の片付け。そして一昨年に脳出血で全麻痺状態になってしまった母親との20年ぶりの再会。

未来へのビジョンづくりは、シェアハウスに住んでいた20代に出逢った吉武大ちゃんが俵山ビレッジという名のエコビレッジを創っていると知り、何か近いものを感じて魂が呼ばれたから。

タイトに予定を詰め込んでいざ出発🛫
よく「どうやって帰るの?」と聞かれるけれど、今回は仙台空港まで自走🚗→福岡空港まで飛行機✈️→下関までレンタカー🚙という経路にて。

子連れ旅だと、ご飯にも休憩にも時間がかかり、移動で丸一日潰れてしまうので、滞在は実質2日間。

下関に到着し、まずは母の面倒をみていただいている叔父宅へ。
もう下関に残る親族は彼しかいない。父親のように幼い頃から気にかけてもらっていたが、当時男子校の数学教師だった叔父は難しい人に感じてあまり好きではなかった。
そんな叔父も齢70を迎えてすっかり人格が丸くなり、本来の人情深い性格に戻っているように感じる。

我が家は仏教の浄土真宗の信仰が深く、私は「さとり」をひらく子という大変尊い名前を命名いただく。 
しかし、母が浄土真宗に心が奪われてしまったせいか、若い頃は仏教を敬遠していた。

仏壇に向かいおばあちゃんの遺骨に南無阿弥陀仏を唱える。
96歳で老衰で眠るように往生した話を聴く。母や私のことで苦労が絶えなかった祖母が苦しまずに往生できて良かったと思った。
まるで法事の時のように親族の近況を聞いた。

ゆっくり下関に帰ったのは、10年以上ぶりかもしれない。久しぶりに帰った実家の周りの風景は私の育った地元から一変していた。

都市開発が進み、田んぼだった場所には新しい道路と大型ショッピングモールが並び、中学校も移転していた。点々と見覚えのあるお店もあるもののまさに浦島太郎状態。

自分の町ではない感じがして、ここに私の居場所はないなぁ。というような少し寂しい感覚。
秋田の自然豊かな田園風景の方が安心するし、髙梨商店はすっかり心身共に私の居場所になっている。


その後、空家になった実家で最後の写真の整理をした。祖父母の形見を持ち帰る。

その足で母の面会へ。母は昨年脳出血となり生死を彷徨った。麻痺が強く、自力では手が動く程度で、経鼻栄養。耳は聞こえるが視力はほとんどない寝たきり状態だった。意識レベルのアップダウンが激しく、朦朧としている日々もあればはっきり言葉がでる日もあるという。

私たちが逢いに行った2日間は、はっきりとした発語は聞き取れなかったが、存在を理解して手を伸ばしてくれたり涙を浮かべる反応がみられた。

みんなで一生懸命に語りかけたり、私も2人きりの時間に産んでくれてありがとう、と伝えることができ、手を握って目頭が熱くなる。

母の人生を想像すれば、胸がつぶれる思いになり、人間が生きる意味がわからなくなる感覚に襲われる。主人が話を聴いてくれたことでその日は少し楽になった。


正直、実家に良い思い出はほとんどない。
父親は産まれた時からおらず、認知もされていないから誰だかわからない。
母は私の出産を機に精神を患ってしまった。私を出産後、まもなく統合失調症(当時は精神分裂病と呼ばれていた)になった母の話である。

みるみる症状が悪化し、ひきこもりで風呂にも入らず一日中手を洗ったり、幻聴幻覚で仏教の話をブツブツ言っていたり、同居の祖父を毛嫌いして顔を合わせれば発狂したり、気に入らないことがあれば、祖母に暴力を振るったり。
まだまだ恐ろしい記憶しかないけれど幼い私にとっては恐怖や悲しみでしかなかった💦近所の視線も辛かったのを覚えている。

そんな母は娘に異常な執着心があり小学校入学まで軟禁された私。祖父が撮った写真を見ると幽霊のように白い。

私を見えない敵から守ろうと入学式に連れ出した祖父を包丁で刺したりと、あわや昼ドラかと思うような小学生時代のはじまり。

私がしっかりしなければと強く思った。

学校は楽しかったけれど常識がなさすぎる私は対人関係がわからなかったし、劣等感が強かったのを覚えている。友達とはすぐ仲良くなれるほうだったが、合わせるのが苦手で疲れてしまう。ひとり絵や文章を描いたり音楽を聴く時間が好きだった。

その後も母の存在のストレスは凄まじく、祖父は胃潰瘍になり、気付けば癌が全身に転移して、死際に母の名前を呼びながら私が11歳のときに他界。

祖母ひとりでは母の面倒が見れず、母も通院していた精神病院へ入院となる。

以後、昨年の脳出血に至るまで30年近く精神病院で彼女は生活している。成人になってから何回か面会を試みたが、面倒をみる覚悟がないならやめたほうがいいと叔父から制限され、その通りだと思い距離を置いていた。

母の入院後、長年、小屋に追いやられてストレスで白米ばかり食べていた祖母も後を追うように重度の糖尿病と診断され入院。
なんと私は中学一年生で実家に一人暮らしになった🏠
そのとき、周りに相談できる大人や、楽しい世界を魅せてくれる大人がいればどんなに救われていただろうか。


数ヶ月の一人暮らしの後、病状の良くない祖母との2人暮らしが始まる。
その頃、絵に書いた優等生だった私の心は、既にボロボロだったんだろうと思う。
拒食症になり育ち盛りの中学3年間で7kg程痩せて30kg台のガリガリに。それでも太ってしまったら自分には価値がないと思い苦しかった。

また、全く自慢にもならないが母は優秀だったという。男尊女卑の強い時代に、進学校で成績優秀で東大の医学部を目指すよう先生から後押しされ、九大を出て東京の一流企業に就職したらしい。その血をひいてか私も成績は良く進学校に入学した。

しかし心の違和感はつのるばかり。
過食嘔吐や拒食を繰り返す。
うちは貧乏だから大学に進学できない、早く働かなくてはと思い込み、禁止のバイトに明けくれて、だんだん勉強する意味も見いだせなくなり。
週末はお酒を友達と飲んだり夜遊びばかりして停学になってばあちゃんを泣かせたり、他校からは優等生のレッテルを貼られたただの化粧の濃い小娘だった。

それでも進学は看護師になるためのエリートの専門学校を選択。理系で数三、数Cまで無駄に勉強していたので試験は楽勝だった。


看護師になろうと思ったのは、幼いころから祖父母や叔父に「これからの時代は女性は資格が大切だ」「人に役立つ仕事につくように」と言われていたこと。また家族や自分が経験している病気が何者なのか知りたかったから。

看護学生時代は勉強や実習やバイトと寝る暇もない大変な毎日だったけど充実していた。

この後、私は20歳で休学して、お水バイトで貯めた100万円を握りしめて世界一周の船に乗ったことをきっかけに一歩ずつ自分らしい人生を歩めるようになっていく。


そして看護師となり上京するが、挫折を経験。ただ、当時シェアハウスに住んでいた仲間に恵まれ、キッチンカー事業を24歳で立ち上げ、今に至る。

思えばこの頃の私は看護師として働くためには精神的に未熟で、心のコップはまだカラカラだった。摂食障害は徐々に軽快し、長女の妊娠を機に自然栽培や、オーガニック、パーマカルチャーの世界と出逢うことで食の本質に癒されて完治している。

今も食べるより作る方が好きだし、一日1食でも全然平気だし、昨今の健康ブームでプチ断食推奨説なんかもあって随分と生きやすくなった笑。
飲食店経営しているのに、おかしな話がたくさん。今やもう他人に話せない話はほぼない。

 

誰もがそれぞれの人生のストーリーを生きてきて今があるよね🍀
過渡期で生きづらい日本の今を共に生きるすべての人が支え合い、表現し、それぞれの幸せを見つけられますように。
そして、少しでもそのお手伝いができたら、私は幸せです✨

そのために、これからも心身共に癒され楽しめる居場所づくりの活動を続けていこうと思います。

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2024年始まりました🐲

youtu.be

🎥2024年のはじまりに、旧年10月に開催した髙梨商店3周年朝市イベントの編集映像が届きました❗️ご支援、ご参加いただいた皆さまありがとうございました✨

何度も見返した後に感じた胸の奥の何かを掴まれたような。私たち自身にも気付きをくれる作風はさすがのアウトクロップです。

内容はおまかせだったのですが、大きなプロジェクトの1日が終わって抜き切っていた瞬間のインタビューがメインに使用されるとは。「100年残るようなコミュニティにしていきたい」なんて、大きなことを言っているわたし。

一見、髙梨商店が種を蒔いた芽が100年育ち続けて大木になってほしい、というように聞こえるかもしれない。そう解釈してしまえばなんておこがましい発言で、本意は全く逆。

私たちの存在は過去と未来を繋ぐ、現代の蜘蛛の糸にすぎないと思っています。過渡期を生きる時代に、懐かしい未来を紡ぐための糸。

髙梨商店の土地が、高梨神社の跡地であり、この土地を守る宮司さん兼教師家族が住んでいた由緒正しい家であったこと。

家柄や学校前の立地から寺子屋や施設図書館として地域に解放していた由来があったこと。

そのストーリーの美しさに惹かれて、ここのパワースポットの力にあやかり、現代のニーズに合わせた居場所づくりを、ただやりたいようにやらせてもらっています。

私たちが小さく始めた髙梨朝市も、こども食堂も、音楽ライブやワークショップ、日々の食堂営業もすべて表現の場づくりであり、大切なものを繋ぐための活動でありたい。

懐かしい未来をコンセプトにしておきながら、100年後、2124年のことをリアルに想像したのは初めてでした。時代のニーズはきっと今とは違っているでしょう。

日本の総人口は、海外からの流入が進んだとしても100年後には4973万人へ減少し、100年前(1920年)を約600万人下回る見通しだそうです。
15歳未満と15~64歳と65歳以上の比率は、2020年の1割:6割:3割から、2070年には1割:5割:4割となり、2120年までおおむねこの比率で推移する予測です。

人口が半減し、IT化が進み今ある仕事がなくなり、ひとりひとりの存在意義がより重要視される時代。生涯現役で安全な衣食住を自給自足する力や、人間同士の共感的な支えあいが日本人はさらに必要となるのではないでしょうか。

だから、今の活動は100年後のこども達に役立つものなのかを常に問いたいと思います。

時代のニーズに変容しながら、何かに、誰かに、100年前からこの場所がもたらしていた意味を生かし続けてほしい。それが私たちの願いです。

たとえ明日死んでも、特定の誰かの存在がなくても、紡いできた人々の意思の豊かさと自然の恵みが継がれますように。そのミッションために手放すタイミングと勇気もいつも念頭に置いておくのです。

人間の人生は短くて、よほどの変人以外は記録にも記憶にも残らない。だからこそ、生きていることは素晴らしくて馬鹿らしくて、もっと愛から思い切り楽しむ必要があると思います。

 

そう感じた2024年のはじまり。

最近は、年齢と共に癒しだ養生だとセルフヒーリング寄りな自分目標を立てていますが、今年は平和や安全な未来を「願」い祈りつつ、日々を「楽」しむことを目標に過ごしたいと思います😊

 

最後に今大切にしたい中島みゆきの「糸」のメッセージを。

なぜ めぐり逢うのかを私たちは なにも知らない
いつ めぐり逢うのかを私たちは いつも知らない

どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語

縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを暖めうるかもしれない

なぜ 生きてゆくのかを迷った日の跡の ささくれ
夢追いかけ走ってころんだ日の跡の ささくれ

こんな糸が なんになるの心許なくて ふるえてた風の中

縦の糸はあなた 横の糸は私織りなす布は いつか誰かの
傷をかばうかもしれない

縦の糸はあなた 横の糸は私

逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます。


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髙梨商店の窓から見る3年目の景色🌞〜ビジョニング編〜

前回記事からの続き。

 

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後半は、髙梨商店satori 個人のライフワークバランスやニーズを満たすためのジャーナリングをしながら、(頭に思い浮かんだことをありのままに『書く』ことで自分を知りストレスを軽減しメンタルヘルスを高める方法)と今年のビジョンマップについて綴っていきます✍️

2023年私の大切にしたいことは、『余裕』『流れ』にあります。精神的、時間的、経済的、身体的な余裕がないと判断力もモチベーションも下がるし、何より自分軸の時間を大切にできない⏰やりたいことが後回しになり、どんなに忙しくても焦りや寂しさ、苛立ちを感じてしまいます。

髙梨商店という大切な軸がある以上、どうしても仕事中心になってしまい、自分の健康、趣味置き去りになることも。そうすると上手にアウトプットできなくなるんですよね♻️身体を動かして質の良い睡眠をとって、遊びに行ったり、畑や山登りなどでリフレッシュして温泉で疲れを癒やし、ライフワークへ活かしていくこと。質の良い流れの中での循環を創っていきたい。

そんな象徴的な出来事として、年明け〜現在に至り私は腎臓を患ってしまいました😢五行でいうを現す腎。文字通り、身体の水の流れが滞る病でした。身体が教えてくれた危険信号をキャッチして。健やかに、自分らしく生きたい。日々の少しの余裕と、美しく滞りなく流れる水のようなエネルギーをテーマに。
自分、家族や仲間、自然を愛して丁寧に生きてゆきたい。過去を許し、今を生きるために。2023年は良きエネルギーが流れ、愛で満たされますように。

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ケータイの待ち受けとして創った今年のビジョンマップです。行動として最も頑張りたいこと「太陽と共に自分軸の時間を創っていくこと」「家族」は写真素材、それ以外は今年はもっと絵を通して自己表現していきたいので水彩画素材で集めました🌈。キーワードは「ヨガや瞑想」「水の流れる自然」「farm to table」「描く」「自分を許す」

健やかに起きる朝をイメージ。月と太陽を意識して、なるべく朝日を自然のなかで浴びる機会を増やそうと思います🌞SMILE‼︎

このブログを書いた翌日にhiroはスノボへ、私は乳頭温泉「妙の湯」に置いていってくれました♨️滝を眺めながらと芯まで温まる黄金の湯は最高✨必要なパスをくれるパートナーに感謝です。やりたいことも整理してスッキリ。

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髙梨商店の窓から見る3年目の景色❄️〜リフレクション編〜

あけましておめでとうございます⛩

2023年太陽暦の新年から太陰暦の新年(今年は1/22)までの間に綴っています🎍。

髙梨商店メイン行事であるクリスマスからの正月へのスピード感は年々と忙しなく、旧暦明けくらいにやっと気持ちも仕事も落ち着く感じ。まだまだ気持ちはどちらかというと師走なsatoriです。元旦に素敵な折込だよりが入っていました📮

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髙梨商店の家と土地を譲り受けた、今年105歳を迎える川越さんからのメッセージ🌱

『なんでも手に入る世の中ですが、与えられるだけでなく、自分で考え自分で選ぶこと、その結果が良くても悪くても自分の責任、これが生きる醍醐味です』学校の先生らしい、全てを受け入れて達観したようなお言葉に気持ちがひきしまります。

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2022年は、新しい命の誕生と共に店舗の営業をお休みして、キッチンカー出店仕出し弁当イベント運営を中心に活動しました🚌🍱

キッチンカー出店では、都内で10年間キッチンカーをナリワイにしていた私も、開業当時は秋田でキッチンカーにて生計を立てるのは無理だと感じていました🥺しかしこの数年でコロナ禍によるキッチンカーの増加に伴う需要が相まって、今年は県内の実に様々なシーンや場所で出店をさせていただきました。平日の市役所や病院などのランチ出店や、週末復活しつつあるイベントやお祭りに出店できたことで、出逢いの場が広がり大仙市以外の方々に広く知っていただくきっかけとなったと思います🌱

また昨年はイベント出店にて県内の素敵なお店に出逢う機会が今まで以上に多く、その出逢いがきっかけとなり髙梨朝市や丸子川ナイトマーケットにも出店していただくことができました。自治体を超えて意識の高いお店の活躍の場を活かし、みんなで盛り上がることがそれぞれの地域に良き循環を生み出していると感じています。今後はアフターコロナの世と共にさらに東北や関東圏の面白い人達と繋がって表現の場を豊かにしていきたいです。

そして三年ぶりの大曲全国花火競技大会竿燈まつり土崎祭り、角館の祭りや、六郷の夜市など、秋田の伝統的な祭りに多く出店できたことは、日本人の血が騒ぎ、祭り文化に捧げる町の人々の熱量に胸が踊るシーンが何度もありました。さすが無形民俗文化財日本一の秋田!!

仕出し弁当では、県南初の無印良品店を併設しているイーストモール様にリニューアルオープンと共に9月から週4回お弁当を納品しています。イーストモールは株式会社タカヤナギ様の運営する地域密着型のスーパーマーケットで、質の良い品揃えが充実しています。キッチンカーで定番となった「ローストチキン屋のオーバーライス」や店舗でのランチタイム営業で好評だった週替わりプレートをお弁当として作品にできたことは、スキルアップと今後のお弁当配達などのご依頼に対しても高いクオリティでお届けする自信に繋がりました。

 
 
 
 
 
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イベント運営は、2021年よりスタートアップさせた髙梨朝市丸子川ナイトマーケットを継続させ、よりよく運営することに力を入れました

髙梨朝市は、5・6・7・9・10の計5回。毎回の朝市にテーマを設けることで、出店者もご来場者も楽しめるように工夫しました。ちなみにそれぞれのテーマは「子どもの遊び場」「世界の朝ごはん」「マイ皿で食べよう!地球の朝ごはん」「旬の食欲と芸術」「音楽のあるブランチ〜2周年anniversary〜」

常連様や家族連れも回を重ねるごとにも増えてきて、出店者さんとのコミュニケーションを楽しまれている様子に嬉しくなりました。2022年の目標に「続けていくこと、続いていくこと」を掲げていたため、私たちが朝市の運営を続けていくことで自己表現という形を通して、地域の繋がりがより豊かに深くなり、それを体感する若い世代や子供達も参加していくことで朝市がで未来に続いていくことを願っています。コンセプトである懐かしい未来を私たちが絶やさないよう今ここに懸命に生きながら、子どもたちに懐かしい未来を創っていく。髙梨朝市にはその可能性を信じています。出店料も無料で、気軽に出店できるので、ぜひ一緒に朝市を盛り上げる仲間も募集しています❗️👇👇

髙梨朝市 | 髙梨商店

2023年、今年も髙梨朝市は見返りを求めないgive and give、ギフト経済の精神で5月の第4週より開催予定です。今後のチャレンジとしては、食事のなる木プロジェクトの充実や、福祉連携、パーマカルチャー的要素に力を入れていきたいです。健康な人はより健康に、心身に不調やハンディのある方々も、ここに来るとエネルギーチャージできるようなパワースポットを目指しています。

その背景は私の子ども時代にあり、アイデンティティが確立するまで周りに相談できる尊敬できる大人がいなくて辛い想いを経験しました。あの頃の自分を優しく迎えにいくような感覚で、安心で安全な心身の居場所を見つけるきっかけを創るお手伝いをしたい。どこにいてもそれは私の在り方であり今生のミッションのひとつです⭐️


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丸子川ナイトマーケットでは、hiroや同世代の男性を中心に大曲の有志の皆様と連携をはかり、花火大会や種苗交換会との同時開催により、まちづくりの一環としてのイベントへ大きく飛躍した印象が強くあります。

その結果のひとつに、『秋田民報』2023年1月1日発行の新春号に”大仙市のまちづくりを語る”対談が掲載されました。有志の方々による運営はほぼボランティアで大変な面も見えますが、それ以上の影響力と結びつきが得られているように感じます。今年も4月から始動予定です!

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以上の3つのコンテンツを中心にとても多くの経験をし、店舗営業とは違った速度で走り抜けた2年目。経営的には設備投資や予想外の出費が多く、売上の向上とは裏腹にかなり渋い数字となった2年目でした。以前の事業でも経験したことですが、3年目までは苦しく、安定しないのは当たり前。辛抱と忍耐です。

ただ、うまくいく事業は3年目を境に努力は形となり、経済的・人・物的資源共に充実し、見える景色がガラリと変わりアップデートされるはずです。

今年は、雪解けと共に再開予定の店舗営業を軸に、昨年力を入れたキッチンカー出店仕出し弁当イベント運営をバランスよく取り入れて、髙梨商店に関わるスタッフや地域の皆様の幸福度の向上にさらに貢献できるよう取り組むことが髙梨商店の目標です!

髙梨商店の窓から見る3年目の景色がどう変わっていくか、とても楽しみな一年となりそうです。昨年は、新しい家族の育児と髙梨商店の経営で、正直いっぱいいっぱいになってしまった時が多々ありました。3年目の景色をより余裕のある心で眺められるように、家族がより健康で幸せであるために必要なビジョニングを、太陰暦の新年に向けて進めていきたいと思います。

〜後半へ続く〜

大仙市のここが好き!それを活かしてあったらいいなと思うコト

旅土5ヶ月、みのりもうすぐ10歳。今日も泣き声に叫び声に笑い声にときどきギターの音♪

家事に仕事に送迎に、毎日が2時間くらいに感じて過ぎていく、子育てママはみんなそうではないでしょうか🏃🏃🏃

たびと100日祝い。家族で五城目朝市出店。みのり店番も慣れてきました。

先日ご縁あって「大仙市移住定住促進アクションプラン」の移住支援検討会議の移住者委員にお声かけいただきました🙇‍♀️

大仙市に来て2年、コロナ渦でも髙梨商店としてお母さんとして地域のルールを少しずつ咀嚼しつつ、まず自分たちに出来ることから続けてきましが、最近「まちづくり」に触れさせていただく機会や視点をいただくことが多く夫婦共にとても勉強になっています🙏

正直なところ、専門分野でもプレゼンテーターでもないので会議で十分な意見が言えず申し訳ないなぁと感じてますが😅、お店を営んでいるからこそ聞こえてくる同世代の声や、この地にはじめて足を踏み入れるからこそ見える移住者視点もあるのかなぁと飛び道具になれば本望です😂。実際、子育て世帯から選ばれるまち大仙市ってどんなまちなんだろう??

課題から施策が考えられることが多いとは思いますが、私はたくさんの「好き」が集まることが魅力的なまちの一歩だと思ったので、

「大仙市のここが好き!それを活かしてあったらいいなと思うコト」衣・食・住・仕事・コミュニティに分けて考えてみました🙌

<衣>お下がり交換所、移住者に学校制服一式プレゼント❣️

私の住んでいる旧仙北町は、1支部から10支部までの部落に分かれていて、それぞれに子ども会があります。ここ2年間は活動が控えめでしたが、子ども会があることで夏休みにはBBQしたりラジオ体操したり、と日々の情報交換の場になっていて助かっています。地域のお母さんは気さくな人が多く、特に嬉しかったのはお下がりをいただけたこと。雪国ならではのスキーグッズや下の子が産まれる時には、衣類やチャイルドシートなどたくさんいただきました。お下がりって物語があってコミュニケーションツールのひとつだと思います。髙梨商店でも朝市でお下がりの回収始めました☀️丸子川ナイトマーケットにてお下がり交換所に出品しています。

もうひとつ、学校指定の制服や体操服は転入してすぐ必要なものになると思います。買い揃えると一式10万くらいすることも。予想外の出費💦お下がりでも、新品でも、プレゼントしてもらえたらすごく助かると思います👔

<食>日本有数の米どころで、学校給食において100%オーガニック米使用🌾

大仙市に来て感動したことのひとつ。お米が美味しい🌾✨日本人の主食である稲作と共に季節が移ろいゆく景色はとても美しいのです。

地方に移住を検討する子育て世代は食に対する意識が高い人が多く首都圏ではオーガニック食品を取り扱う店舗が急増しています。移住先として人気の千葉県いすみ市も学校給食において100%有機米使用を実現しました。有機米を作る新規就農者や転換を行政が支援してくれたら、市民の食への安全性の意識も高まり、全国から注目され、持続可能な未来を目指す人々が自然と集まってくると思います。

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<住>セミオーダー空き家リノベーション初期費用無料&マイホームへ

空き家が三軒に一軒になると言われる2033年。新築ではなく古き良き日本家屋の空き家を自分の好きなようにリノベーションして住みたいと思う考えを持つ人は増えています。空き家の有効活用にも取り組んでいる大仙市だと思いますが、私が移住してきた2年前の実態は正直選ぶ選択肢がないほど紹介物件がありませんでした。

引っ越し→空き家の紹介→リノベーション業者の紹介→リノベーション費用を行政が一旦負担→家賃制で○○年住めばマイホームへ。移住者にとっては、最初の空き家とリノベーション業者を見つけることが最大の難関なので、サポートがあれば大変助かると思います。私たちは幸い、とても良い工務店に出逢えました。工務店業界は横の繋がりがしっかりしていて、同じ小学校のお父さんが水道屋さんだったり左官屋さんだったりエアコン屋さんだったりと顔の見える関係性の中で家づくりをできる安心感がありました。

セミオーダーマイホームは島根県飯南町の支援を知って、これは魅力的だと思ったのでシェアします。

宝島社の「田舎暮らしの本2022」で「住みたい田舎ベストランキング」 人口1万人未満のまちの子育て世代部門で全国1位になった島根県飯南町へ↓

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髙梨商店の古民家リノベーションの過去ブログも誰かの参考になれば嬉しいです。

 

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<仕事>働きたいお母さんのためのパート、季節労働、オンライン業務の掲示板、派遣会社との連携。

田舎暮らしは都会に比べると家賃は安いですが、生活費の多くは変わらないものの方が多く、逆にランニングコストのかかること(車の維持費、冬の暖房代、雪対策など)もあり、予想外の出費が多い2年間でした(・_・;実際共働きでないと子どもの将来の学費等考えると厳しい家庭が多いと思います。

秋田のお母さんたちは本当に働き者です!家事や子育てに仕事までしていると時間がなく、地域の決め事など男性中心で進められてしまう現状があることも納得してしまう。お母さんたちが元気で、もっとまちづくりにどんどん踏み込んでいく、そんなまちが魅力的だと私は思います。働くお母さんの多くは家業の手伝いや、医療介護関係の専門職が多く、子どもがいると雇ってもらえないという話をよく聞いてきました。大仙市が地元の方でもそうですから、移住者でコネもなければ融通のきくパートを見つけるのは至難の技だと思います。

働きたいお母さんのためのパート、季節労働、オンライン業務の掲示板を作ったり、企業と福利厚生を考えたり、パート雇用に対する補助金などを設けることによって、いきいきと働くお母さんが増えればいいなぁと思っています。都会のように短時間や日雇いで働けるアプリや派遣会社を活用することでスキマ時間に働きたいというニーズは移住者に限らずあるはずです。

髙梨商店では、パートさんは子育て世帯の方が多く、定期的に家族を交えた交流を図ることで困ったら助け合うことのできるアットホームな関係性作りを目指しています。また、髙梨朝市においてお母さんたちが小商いを始めるきっかけ作りを応援しています。

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〈コミュニティ>地域のなかの移住コーディネーター、キーパーソンの存在と、子どもと遊べるパワースポットやキャンプビレッジづくり

私は大仙市に引っ越す前、移住者に人気のある自治体や農的な生活をしながら持続的な未来を作ろうと活気あるコミュニティをいくつか訪れてきました。(千葉県いすみ市匝瑳市、長野県安曇野市山梨県都留市、淡路島、群馬県高崎市など)

魅力的な移住地には豊かな自然環境と、移住者が住みやすいコミュニティがあることが共通点だと感じました。移住者が住みやすいコミュニティには、移住者と地域の人を繋いでくれるコーディネーター、キーパーソンが必ず存在します。それは地元の若き議員さんだったり、エコビレッジのオーナーや、シェアハウス・ゲストハウスの運営者だったり農家体験を行う団体だったりと様々でした。私の住む髙梨エリアにも、地域の顔となっている農家のリーダーの方や地域のルールを質問すれば何でも答えてくれるような商店のお父さんがいます。そのような方々と出逢うにはお店を運営していても多少時間がかかりました。(コロナ渦だったからかもしれませんが)

市民の中からキーパーソンとなる方々に移住コーディネーターになってもらい、引っ越ししてくる方との架け橋があれば、とても安心ですし、生活がよりリアルに想像できます。大仙市の方々は、面倒見が良い人が多く親しくなればとことん気にかけてくれる親切な方が多い印象です。また、夫の転勤や家族の事情で事前の情報収集なく転入してくるお母さんもたくさんいます。意欲的に移住を検討している方々も、そうでない方も、移住者や関係人口の方々が気軽に情報交換が行えるオンラインでの集まりや、雪国や田舎ならではのスキル(雪寄せ、草刈り、スキー、山菜採り、農業体験)を習得するワークショップやセミナーが活性化すれば、このまちの魅力的な「ひと」ともっと繋がれるきっかけになると思います。

もう一点、大仙市には子どもが遊べる○○がある!!というシンボル的なレジャースポットがあればいいなぁと思います。男鹿には海や水族館、仙北市には田沢湖キャンプ場や田沢湖、湯沢にはとことん山キャンプ場。由利本荘には鳥海山木のおもちゃ美術館。大仙市には、キャンプ場や公民館はあるけれど、パワースポットとして盛り上がっているところがあまりないし休日は遊ぶところがなくイオン?なんてことも。

中でも鳥海山木のおもちゃ美術館は何度かマルシェに出店させていただいている中で、行政の方々が工夫を凝らしながらイキイキしながら運営されている姿が印象的でした。

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私の住んでいる旧仙北町には「払田の柵」という素晴らしい文化遺産があります。払田に住む子育て世帯が、活気あるキャンプ場を作りたい!と声をあげているそうですが、文化遺産であるためなかなか前に進まないそうです。すぐ近くには柵の湯もあるし、曲がり家、みずほの家という茅葺き屋根の美しい建物もある。その建物で子育て世帯やご高齢者の交流会やワークショップ、民泊をしたり、柵の湯の中庭でライブをしたりすればキャンプ場も合わせてひとつの村になって面白そう!なんて妄想を膨らませています。

既存の公園でもキャンプ場でも温泉でも、整備を進めたりテーマパーク化することで活気ある子育て世代のためのパワースポットがあれば、魅力的ですし最高ですね!

ちなみに7/9(土)曜日に茅葺き屋根のまがり家を使って「はかりうりマルシェ」が初開催されます。5人の主婦の方々が主催だそうです!まがり家が有効活用される皮切りになりそうでワクワクしています♪

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そして、大仙市には何よりも「花火」があります!!

今年は3年ぶりに開催される全国花火競技大会

美しい四季と共に毎月花火があがる、花火と共に在る大仙市の暮らしはお祭り好きの日本人の血が騒ぎ、心が躍ります。

一般発売は7/3からだそうです。花火と共に、住めば都の大仙市の魅力を知ってもらいたいです^^

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